研修講師デビューで自信ゼロだった私が、人前で話せるようになるまでの道のり

講師養成講座 研修講師デビューで自信ゼロだった私が、人前で話せるようになるまでの道のり

研修講師になりたいけれど自信がない人へ:私のデビューのきっかけ

「講師になんてなれない」  

「自信がない」  

「人前に立つなんておこがましい」 そう思っている方へ。  

いまでこそ、  「講師歴25年以上、  250社30,000人以上のビジネスパーソンに  学びを提供してきました」  とプロフィールに書いている私ですが、  講師デビューはほろ苦いものでした。  

その日の「自信」を目盛りにすると  ゼロどころかマイナス100000くらいだったと思います。  

今だから明かせることなのですが  当時の私は30歳を過ぎていたものの、  研修受講歴経験はたったの1回。  

日本国内でのビジネス経験だって、わずか1年、  そんな素人講師だったのです。  

研修講師養成講座の講師もしていることから  今回は、そんな私の「講師デビューのリアル」と  「そこから何が得られたか」をお届けします。

目次

初めての研修講師は、不安と恐怖のスタートだった

私が初めて研修講師として人前に立ったのは、  14年間のアメリカ生活を終えて帰国した、翌年の春でした。  

当時私は、アウトソーシング会社の人間として  外注先の大手企業の総務部で働いていました。  

その大手企業から私の上司に  その年の100名を超す新入社員研修への講師依頼があったのです。  

と同時に、私は「サブ講師」として抜擢されました。  

今でも忘れもしません。  

「あなたにも一緒に講師をやってほしい」と言われた瞬間、  間髪入れずに「私には無理です」と答えたことを。  

それはそうです。  

当時、ほんの8か月前までは、アメリカの寿司屋の「女将」だったのですから。  

英語でのお客様対応ならお任せあれでも、  日本のビジネスマナーは、私も1年生です。  

ただ、当時私が所属していたチームの人数構成の都合上  私しか、その役を務められる人はいませんでした。  

「テキストは私が作るから」「指導もするから」  と上司に強く説得され、(泣く泣く)引き受けることとなったのです。

講師デビュー当日は、緊張と失望でいっぱい

それからというもの、テキスト作成のサポートと  講師役の特訓につぐ特訓。  

当日が近づくにつれ、  「怖い」「逃げたい」という気持ちばかりが募り、  なんであの時、引き受けたんだろうと、  自分の選択を恨むようにすら、なっていました。  

研修中のことは、必死過ぎて時間通りに終えられたこと以外、  何も覚えていません。  

ただ、そのあとに起きた2つのことは鮮明に記憶しています。  

一つは、終わった瞬間に緊張が解けて  猛烈な胃痛に見舞われたこと。  

しばらく、裏にまわってしゃがみこむほどでした。  

もう一つは、上司からの手厳しいフィードバックです。

参加者アンケートに  「敬語テストはあってもいいが、答え合わせまで  研修中にしなくてもよかった。答えが後ろにあるのだから  後で見ればわかること。それよりほかのワークの時間をとってほしかった」  

という内容のコメントがありました。  

「なんで時間がないのに敬語テストの答え合わせなんてしたの!?  後で見ておいてくださいとか、臨機応変に対応できたでしょ。」  

いやいや答え合わせ、するでしょ。  

そもそも研修の理想像もイメージできない私に臨機応変なんて到底できないですって。  

キリキリ痛む胃を抑えながら、  「もう二度と研修なんてやるもんか!」と誓ったのを覚えています。

なぜか翌年も、その翌年も依頼が続いた理由

ところがです。  

不思議なことに翌年も、  そのまた翌年も新入社員研修講師の依頼は続きました。  

いま、思い返してみると  当時の私は「少しだけ先を行く先輩社員」だったことが  新入社員から評価を得たのかもしれません。  

豊富とまではいかなくても  「いま実際に起きている現場の話」は、リアルに届いていたはず。  

「自分もちょっと頑張れば、この人くらいにはなれそう」  という安心感を持ってもらえたのだと思います。  

そして、1年は人を成長させるのに十分な時間でした。  

あれだけ「もう二度とやらない!」と誓っていたのに、  翌年は「今度こそ叱られないようにやってみせる!」  

という気持ちに変わっていました。  

厳しいと思っていた上司フィードバックもその頃には、ごもっとも・・と思えるまでに変わっていました。

経験を積むうちに、講師としての自信が育っていった

それからというもの、  私の仕事に「指導」とか「研修」が増えていきました。  

そして気づくと、リクルートのCS部門で教育責任者になって  社内外で年間100回以上の研修を担当するようになっていました。  

北海道から沖縄まで、講演行脚をする機会も頻繁にありました。  

「講師になりたい」と手を挙げたことは一度もなく自然と導かれるように、回を重ね、そんな毎日になっていた  

というのが正直なところです。

講師に必要な自信は、後から育つもの

私の講師デビューには「悔しさ」がありました。  

次はうまくやりたい、叱られたくない、という反骨精神。  

負けず嫌いの私には、それがエネルギー源でした。  

このブログを読んでくださっている方の中には、

– これから講師になりたいけれど不安  

– 社内教育担当になったけど自信がない  

– 人前で話すのが苦手で踏み出せない  

という方もいらっしゃるかもしれません。  

私には、はっきりと言えることがあります。  

「最初から自信満々で講師をやる人なんていない」ということ。  

誰でも、最初の一歩はグダグダです。  

胃も痛くなりますし、不甲斐ない自分にも直面します。  

でも、経験を積むたびに、少しずつ自信が育っていきます。  

そしてもう一つ。  

あなたの今の知識を、「それで十分、ぜひ教えてほしい」と思う人がいるのです。  

例えば、はじめて「英会話を学ぼう」とする人が、最初から有名外国語大学大学院のネイティブ教授から学びたいと思うでしょうか?  

それより「初めて英語を学ぶ」人の気持ちがわかるもう少し身近な先生から学びたくないでしょうか。  

じつはこれ、「ロールモデル効果」といって、教育心理学の分野でも知られる現象です。  

人は、自分に似た境遇の人や、少し先を行く存在を見て、「自分にもできるかもしれない」という感情(=自己効力感)を感じやすくなるのです。 

たとえば、あなたが毎年現場の新人教育を任されている人なら、その経験からOJT研修が生まれるかもしれません。

ITの心得が少しでもあるなら、初心者向けのIT研修ができるかもしれません。

どうでしょう。  

あなたの自信の目盛りが数ミリでも、あがってきませんか?

まとめ:自信がなくても、講師の一歩は踏み出せる

私もゼロからのスタートでした。  

だからこそ言えます。  

講師は「向いている人がなる」のではなく、「やってみた人がなる」と。  

そして、「やっていくうちに自信が育っていく」ものだと。  

このブログでは、これからも講師の仕事に関する日常や、  

実際の学びを綴っていきます。  

もしご興味があれば、また遊びにきてくださいね。  

次回予告:「初めての研修講師が気をつけたい3つのこと」も準備中です。

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